2014-07

ミロの書

国立新美術館の毎日展では、昨年同様併設の企画展が開催されていますが、今回は「毎日書道 海外展のあゆみ」として、世界37都市で展開してきた交流事業を紹介すると共に、昨年のパリ展で出品された作品が展示されました。

そしてなんとびっくりしたことに、入り口付近にはミロの書が!!!
ミロは大好きな画家の一人ですが、彼の書が展示されているとは驚きです。
1966年に来日した際、毎日新聞社の新社屋完成を祝って「祝毎日」と、墨で書いた作品だそうです。

ミロの書
© The Mainichi

これを機に、諸芸術を通じた交流文化の構想がふくらみ、70年にパリ展が開催され、以降、世界各国で海外展が開催されてきたとのことです。

http://sp.mainichi.jp/shimen/news/20140711dde012040017000c.html

ミロの書、線にも温かみがあって、なんとも味のある作品です。

前衛書のように「祝毎日」と独特のフォルムに変形された文字が紙面に配置されていますが、画面いっぱい「ミロの世界」になっているところがすごいです。

漢字を書いてるのに、どこを見ても「ミロ色」。
いやぁ、ほんとにすごいです。

Joan Miro
http://matome.naver.jp/odai/2134029483591764101

第66回毎日書道展受賞者(毎日賞・秀作賞)の作品

第66回毎日書道展にて、清和書道会から毎日賞と秀作賞を受賞された方たちの作品を下記掲載しますのでご覧下さい。

毎日賞 関春峰
関

毎日賞 宮崎洋流
宮崎洋流

秀作賞 豊田露蓉
豊田

秀作賞 石田梨花
石田

秀作賞 尾崎静水
尾崎

秀作賞山口玲月
山口




第66回毎日書道展@国立新美術館

六本木の国立新美術館にて、8月3日まで毎日書道展が開催中です。

http://mainichi.jp/feature/news/20140710k0000m040038000c.html

http://www.nact.jp/

第66回を迎える今年の毎日書道展は、総出品数が3万3000点を上回り、清和書道会からは304点(うち4点はU23)の出品があり、16点の入賞がありました。

「毎日賞」を受賞した清和書道会の宮崎洋流幹事の作品。
宮崎洋流

それにしても、前回初めて来たときも思いましたが、とにかく数がすごいです。
国立新美術館の3フロアを使って、112部屋に、作品がぎっしり並んでします。

66回毎日展1

全部見るのは無理なので、取り急ぎ自分のついている先生や知り合いの作品がどの部屋に展示してあるか入口で調べてもらい、その作品を見に行き、後は入口付近の偉い先生方の作品を中心に見ることにしています。

正直、書の鑑賞に関してはよく分からないことだらけなので、なるべく多く本物の作品を見て、目を肥やすべく日々修行中です。

66回毎日展2

そんな修行中の身ではありますが、このような現代書壇の方々の作品が並ぶ展覧会でいつも目を引くのが小山やす子先生の作品です。小山先生の作品はいつ見ても「お!」と心惹かれます。

66回毎日展3

繊細で優雅で本当に美しいです。
料紙の色の組み合わせもお洒落だし、近代詩文書や前衛書や現代的な作品が多い中、伝統美と見事に融合した作品が際立っているように感じます。

66回毎日展4

66回毎日展5

清和書道会創設者の植村和堂の作品も、いわゆる古典の正統派です。伝統を継承した書体は美しく、見るものを魅了しますが、習うのはかえって難しく、同じようにはなかなか誰も書くことができません。

和堂作品

伝統的な美を継承しつつ、新しいものを作っていく。
書道だけでなく、芸術の世界では共通のテーマですが、とてつもなく難しいことだなぁと思います。

清和書道会主催毎日書道展出品者の懇親会が開催されました

第66回を迎える今年の毎日書道展は、総出品数が3万3000点を上回り、清和書道会からは304点(うち4点はU23)の出品がありました。当書道会からの入賞作品は、毎日賞2名、秀作賞4名、佳作賞10名点の、合わせて16名となりました。

清和書道会で出品された方の落選者はなく、獲得ポイントも高いとのことで、皆さんとても優秀です。

こちらは毎日賞を受賞された関春峰理事の作品。
関


7月20日には、清和書道会主催の毎日書道展出品者懇親会が京橋のアリスアクアガーデンにて催されました。

懇親会1

同日、毎日書道展の表彰式が芝公園のプリンスパークタワー東京で開催されていて、清和の受賞者の方も、京橋に来る前に出席されたとのことでした。2000人近くの出席者があり、入賞者だけでも約1750人!「入賞者の名前が一人ひとり呼ばれるのを聞いているだけでも大変」とのことでしたが、毎日展の規模の大きさに改めて驚かされます。

会長と副会長挨拶の後には授賞者の方々の紹介が行われました。
壁には受賞作品がスクリーンで映し出され、受賞者の名前が呼ばれるたび、周りからも歓声があがっていました。

懇親会3

歓談は和やかに進み、笑顔の絶えない会となりました。
受賞者の皆さん、本当におめでとうございます。

鉄斎展@出光美術館

富岡鉄斎(1836-1924)展が、出光美術館で8月3日まで開催中です。

http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html

鉄斎の絵を初めて見たのは、テレビで見た富士山図屏風。
http://www.asahi.com/kokka/masterpiece/6.html#1

「これが富士山?」(「全体像を見る」の、左側の富士山頂上をアップで描いた図)と、ものすごい衝撃を受け、感動したのを覚えています。
今まで見たこともない幻想的かつ不思議な迫力のある絵にすっかり魅了され、いつか兵庫県の鉄斎美術館に行ってみたいとずっと思っていたので、このたび出光美術館で没後90年展を開催すると聞いた時は思わず小躍り。

鉄斎は幕末・明治・大正を生きた文人画の巨匠で、理想郷を描いた書画を多く残しています。

鉄斎独特の書と絵の世界に引き込まれます。
鉄斎2

彼の描くユートピアには、「見たことのない岩山」、「滝などの水」、「自分が住むことのできる庵」が、そして手前には、こちら側と向う側の世界を隔てる印となっている、「水辺や舟とそれにかかるアーチ型の門」が描かれているとのことです。

こちらは鉄斎最晩年、88歳の作品「蓬莱仙境図」。思うままに筆が流れ、抽象画を見ているような感じです。摩訶不思議なエネルギーに包み込まれそうになります。
鉄斎3

鉄斎、理想郷の書画の他にも、ユーモアや人間味に溢れた作品を数多く残しています。人間や動物の表情がとにかく魅力たっぷりで可愛いです。

鉄斎5

鉄斎8


鉄斎4

どれも思わず笑顔がこぼれるすてきな作品なのですが、今回特に立ち去りがたかった作品は、大きな屏風に描かれた「放牛桃林図」。

鉄斎7


鉄斎6

山と、桃の木と牛が描かれた大きな屏風が二つ、L字型に展示されています。遠くの山の景色が右側に、中央に行くに従って近くの景色が描かれているので、屏風手前からゆっくりL字型に沿って歩いて行くと、遠くの景色から理想郷の世界にあたかも自分が入り込むかのような、粋な工夫が展示に活かされています。

牛の表情がなんとも可愛いです。
鉄斎8

鉄斎9

展示の作品は全て出光美術館の所蔵ですが、同美術館で鉄斎展が前回開催されたのは10年前。今後もいつまた開催されるかは未定とのことでした。すばらしい作品ばかりなので常設展でも見られたらよいのですが、今のところその予定はないそうです。

あと1週間ちょっとの展示期間となってしまいましたが、ご興味ある方は、鉄斎の世界にどっぶりと浸れるすばらしい展覧会なのでぜひ行かれてみてはいかがでしょう。

モロッコミント入りの紅茶

毎日むしむしと暑いですね。。。
そんなだるい毎日、頂きもののミント入りの紅茶が大活躍です。
写真のフラスコに入っている茶葉をティースプーン3杯、1リットルの水に入れるだけで水出しの美味しいフレーバーティーができあがるので、とても重宝しています。

マリアージュフレールのカサブランカ
http://www.mariagefreres.co.jp/seasons/FrenchSummerTea2014.html

casablanca

モロッコミントを使用しているので、ラベルにアラビア語がデザインされてます。
ハーブティーはヨーロッパだけでなく、北アフリカや中東でもとてもよく飲まれていて、シリア人の知り合いが以前、赤ちゃんの哺乳瓶にハーブティーを冷やして入れていたのを見て驚いたことがあります。

今は大変なことになってしまっていて、その友人もどうしているのか分からずとても悲しいですが、シリアのハーブティー、カモミールやミントやカルダモンがミックスされていてすごくおいしかったのを記憶しています。

中東は文化の発祥となっている地域ですばらしい芸術が溢れているので、悲しいニュースだけでなく、もっと日本でもその文化を紹介できたらいいのになぁといつも思います。アラビア語のカリグラフィーも本当にすばらしいので、日本の書と一緒に展覧会ができたら面白そうです。

清和書展に向けて

10月に、上野の東京都美術館で「清和書展」が開催されます。
清和書展は毎日展と違い、初心者の方はもちろん、清和の会員なら誰でも参加することができます。

展覧会という目標があると実力アップのよい機会にもなるので、私も参加をすることにしました。

前回ブログにアップした下書会では、清和展に出品する作品づくりの様子をお伝えしましたが、私はまだ下書会に参加するレベルではないので(もちろん参加してもかまわないのですが、いわばスケート初心者がトリプルアクセルの練習をしに行くようなものなので、実は清和の勉強会にはまだ一度も参加したことがないのです(^_^;))、今回もついている先生に指導して頂きます。

初挑戦の昨年は半切に楷書で孟法師を書きましたが、今回は書画の作品を作ってみたいと思っていました。
大作はまだ無理ですが、水墨画教室で習った絵と、書を組み合わせて何かできるのではと漠然と考えていました。

一つ目の候補。水墨画の展覧会用に描いて採用しなかった菊。
菊

二つ目の候補。近所の川辺に咲いていたハナミズキをスケッチして絹本に中国絵具で彩色したもの。
ハナミズキ

先生に相談をしたところ、菊には仮名、ハナミズキには行書が合うというアドバイスを頂き、次回のお稽古までにとにかく何か自分で作品を作ってくるようにという課題が出されました。

しかし、行書を始めて3か月足らず、仮名を始めて半年足らず。
かなり無謀なチャレンジに思えたので、先生に楷書でいきたいとリクエストしてみたところ、絵の雰囲気には楷書じゃない方が合うので、とにかくやってみましょうというお言葉。

正直、筆づかいも未だよくつかめていないので、(大丈夫かなぁ~)という内心の不安を抱えながら……。
とりあえず、次回のお稽古までの始めの一歩。

絵に百人一首の句を加え、ドラフトを作成してみるとこんな感じになりました。
菊と仮名

ハナミズキの絵は扇面にカットして裏打ちしたものを半切の上部に貼り付け、絵の下に行書で漢詩を書くことにしました。

漢詩は先生からお借りした本から選んでみることに(漢詩は読めないので、もちろん訳つき)。
10月の展覧会に飾ってもおかしくない詩を選ぶようにというアドバイスを頂いたので、季節外れの季語が入らないものを探します。

漢詩の本

作品提出の締め切りは8月末。
あと1か月ちょっとでまともな作品になるかどうかは不明ですが、とりあえずできるところまでチャレンジです。

行書下書き

清和書展の下書会が開催されました

7月6日(日)、東日本橋の中央区産業会館にて恒例の清和書展の下書会が開催されました。

清和書展下書会は、上野の都美術館で秋に開催される清和書展に出品する作品を講師の先生方に見て頂く機会を設けるため、毎年開催されています。

今年の下書会は、東日本橋の中央区産業会館で開催され、50名の参加者がありました。
会場は広々としていたので、各々がゆったりとしたスペースで作品作りに没頭されていました。

下書会の会場

講師に斎藤美子顧問、楢原萌春副会長、佐藤芙蓉副会長をお迎えしました。
午前中は各自練習時間が設けられ、午後から講師の先生方の添削と、助講師の先生方の巡回指導が行われました。

佐藤先生

作品締切まであと約1か月となりました。

台北 國立故宮博物院 神品至宝展@東京国立博物館

白菜のニュースでご存知の方も多いかと思いますが、6月24日から9月15日まで、国立博物館で、「台北 國立故宮博物院 神品至宝展」が開催中です。

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1647

すでに来場者10万人突破のニュース
http://www.j-cast.com/2014/07/03209542.html

門外不出の白菜(7月7日まで限定公開)には、最高で240分待ち(!)の行列ができたそうです。

白菜

売店にはこんなものもまで(写真ではよく見えませんが、左下は白菜ペン)。

白菜グッズ

白菜人気はすごいですが、同じ玉を使ったものでは、個人的には「人と熊」にすっかり魅了されてしまいました。
ものすごく小さい作品ですが、熊の表情や全体のフォルムが可愛くて、なんとも魅力的です。

人と熊

他にも、書画、陶磁、染織、漆工等々、貴重な数多くの名品が展示されています。

書の名品もずらりと並んでいるので、書道をやっている方、書道に興味がある方は必見です。

黄庭堅筆 北宋時代(11世紀)
黄庭堅

孫過庭筆 唐時代(687年)
孫過庭

私の場合、展覧会ではいつもさくっと回った後、気に入ったものだけじっくり見ます。特に展示数の多い展覧会では全部見ると疲れてしまうので、興味の薄いものはほとんどスルーして、好きな作品の前でははじーーーーっと粘ります。人が多い時は、目の前で何分も粘るのは迷惑をかけてしまうので、遠くからじーーー。変質者みたいですが、本当に好きな作品に出会うと、展覧会を去りがたくて、出口に行っては引き返し、何度も見に行ってしまいます。

今回の展覧会で私が見惚れた作品は、王蒙の「具区林屋図軸」(元時代 14世紀)。
大胆な構図とユニークな筆づかいがすばらしかったです。
王蒙

王蒙2

とにかく人出がすごいので、ご興味ある方は混雑状況を確認してから行かれることをおすすめします。

https://twitter.com/taipei2014tokyo

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清和書道会は、書道の研究と普及を目的として、昭和24年に書家の植村和堂によって創設された書道会です。清和書道会HPはこちら

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