2015-08

清和書展の作品づくり

もう9月になってしまいましたが、皆さんは楽しい夏を過ごされましたか?

私は特に夏休みはとらなかったので、都内でいつもと変わらず過ごしていましたが、8月は10月に開催される清和展のための作品〆切だったので、暑さにうなされながら、その作品づくりにとりかかっていました。

今年で3回目の出品です。

1年目はわけも分からず、ひたすら楷書の臨書。

2年目もわけが分からず、ひたすら行書の臨書。

そして3年目。
今年は仮名の創作にチャレンジです。まずは詩を選んで、字典片手に字を選んで、構図を考え、ドラフト作り。

書の創作作品を一から自分で考えるのは、前回の毎日展に続き2回目です。昨年に比べるとややわけが分かってきましたが、それでも書歴3年目のテーマにしてはかなりハードルが高めです。当然ながらドラフトには元の形跡がないほど赤が入ったので(赤が入ったというよりは、全く別物になったと表現した方が正しいかも)、もはや自分の作品と言えないところが悲しいところ。。。

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詩は、13世紀に活躍したペルシャ語史上最大の神秘主義詩人といわれる、ジャラール・ウッディーン・ルーミーの詩を邦訳したものを選んでみました。ルーミーは東洋史を専攻していた大学時代に出会って依頼好きな詩人だったので、ペルシャ語の詩を書にしたらかっこいいかも!という、極めて単純な理由です。

ルーミーの肖像画。
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コンヤのメヴラーナ博物館
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ルーミーの思想を受け継いだメヴレヴィー教団は現在トルコのコンヤに本拠地を置いていますが、音楽に合わせて、白いスカートをはいた信者がくるくる回りながら踊るのが有名です。書画作品にしたかったので、工筆画の技法を使って、踊るメブラーナを描いてみました。

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こちらは絹本。展覧会用には紙に描きました。
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書の下に絵を配置するように表具屋さんにリクエスト。
どんな風に仕上がるのか、展覧会の日まで私も分かりません。
昨年同様、自分の作品を会場で見た時に「あちゃー、抹殺したい!」という気分になる可能性大ですが、失敗も勉強のうちと自分に言い聞かせ、とりあえずあまり気にしないことに。。。

日々地味に一歩一歩前進です。

画鬼暁斎~幕末明治のスター絵師と弟子コンドル@三菱一号館美術館

9月6日まで、「画鬼暁斎~幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」というタイトルで河鍋暁斎展を開催中です。

http://mimt.jp/kyosai/midokoro.html

開催場所は、暁斎の弟子コンドルが設計した三菱一号館を復元した「三菱一号館美術館」です。

暁斎5

丸の内のオフィス街に突如現れるオアシス空間。赤レンガの建物と緑に囲まれた広場にショップやレストランが集まるブリックスクエアの一角に建つ、2010年オープンのまだ新しい美術館です。

http://mimt.jp/about/

当初の建物を忠実に復元したとだけあって、材質、照明、細部の装飾など細部にまでこだわっていて、重厚な雰囲気が漂っています。雰囲気たっぷりの空間で、まさにその空間を設計したジョサイア・コンドルの業績も知ることのできるという、大変粋な企画展です。

暁斎2


そしてメインとなる暁斎の展示作品も、さっと墨だけで描いた水墨画もあれば、細部にこだわった色彩画もあったり、表情とユーモアたっぷりの絵日記があるかと思えば、オオカミが生首をくわえているぎょっとするような絵もあったり、ひじょうに多岐にわたって充実しています。

私の中ではエキセントリックなイメージが先行していた暁斎ですが、カラスや布袋など、特に墨だけで表現したシンプルな作品に惹かれました。

暁斎3

そして落款も、バラエティーに富んでいて、とてもお洒落!こんなデザインのが欲しいなーと思うものがたくさんありました。

金曜日は20時まで開館しているので、都内にオフィスがある方は、仕事帰りにふらりと立ち寄るのもおすすめです。

あらかわのたからもの「棟方志功作品と江戸時代の書芸展」

2人の荒川区区民栄誉賞受賞者 当会の創始者・植村和堂氏寄贈の書画コレクションと、詩人・牧野徑太郎氏寄贈の棟方志功作品を公開展示致します。

詳細はこちらをクリック↓
植村和堂氏寄贈の書画コレクション公開

荒川区が制作した、植村和堂氏に関する動画↓
書家植村和堂の足跡

植村和堂コレクションは、植村氏の作品、江戸時代の書画を中心としたコレクションです。日暮里に住まい生涯を文化・芸術に捧げた植村和堂氏の書家としての活動の一端を伝えるものです。植村氏は古筆や写経の研究家としても知られ、研究の一環として自ら古い作品を収集しました ~荒川区HPより~

日時:   2015年8月1日(土)~9月13日(日) 9:00-17:00 (月曜休館)
会場:   荒川ふるさと文化館(南千住図書館併設)
       東京都荒川区南千住6-63-1
入館料: 100円

*学芸員によるギャラリートークが、8月29日(土)13:30-14:10に開催されます。 (別途入館料がかかります)

あらかわ展1


第67回毎日書道展受賞作品

今年の毎日展では当会からは22名の受賞がありましたが、その中から、会員賞と毎日賞を受賞した方3名の作品を掲載致します。

会員賞:青木敏子常任理事
流麗な線と、スケールの大きな2X8の縦書き作品で、会員賞受賞も頷けるすばらしい作品です。
毎日新聞に、田向良歌先生の次のような講評が載っていました。
「美しい墨色と着実な線の動き。大輪の花が咲いたような見事な作品に深く感銘した」

【読み】ひぐらしの声のうちより暮れ初めて 雲しづかなりたそがれの山 (松平定信)

2015会員賞


毎日賞:芳賀美和子理事
2015毎日賞1

毎日賞:田中千恵子幹事
2015毎日賞2

エリック・サティとその時代展@文化村

書や水墨画の課題に家で取り組んでいる時に必須のバックミュージック。

私がよく聞くのはクラシック、ジャズ、ボサノバ、民族音楽あたりですが、現在気に入っているのはサティ―のピアノ曲。
ゆらゆらした独特のメロディーが流れると、空間が不思議な空気に包まれて心地よいです。

日本にサティを広めた先駆者、高橋アキさんのCD『高橋アキ プレイズ エリック・サティ1』
http://www.aki-takahashi.net/page.php?id=38

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現在渋谷の文化村では、『エリック・サティとその時代展』を開催中ですが、こちらはサティーと交流のあったピカソ、コクトー、ブラックなどのアーティストたちとの活動を始めとする、サティ―の活躍を幅広い視点で紹介しています。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/15_satie/exhibition.html

サティ―が出入りしていたキャバレー「シャ・ノワール」を始めとする、19世紀末パリのキャバレー文化の紹介、サティ―が音楽、ピカソが衣装と舞台装飾、コクトーが脚本を手掛けたバレエ「パラード」の全容、秘教主義の思想家が主宰する「薔薇十字会」での活動など、興味深いテーマが満載です。

ピカソによる「パラード」の幕の絵
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薔薇十字会のポスター
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先日は会場内で、展覧会のために設置されているベヒシュタインのグランドピアノピアノとバンドネオンによるサティーのコンサートが開催されましたが、サティ―のメロディーとバンドネオンの哀愁漂う音色の調和もかなりかっこよかったです。

http://tower.jp/article/news/2015/06/19/i27

バンドネオンを生で聞いたのは初めてでしたが、過去の記憶を呼び覚ますような独特の音色がなんともいえず魅力的でした。

satie3

奏者の北村聡さんは、演奏の8割はタンゴだとおっしゃっていましたが、タンゴバーなるものの存在を、一緒に聞きに行った友人が教えてくれました。

http://el-choclo.com/contents/?page_id=4

夏の夕べにタンゴバー(^o^)
課題はひとまず置いておき、夏の楽しみがまた増えそうです。

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清和書道会は、書道の研究と普及を目的として、昭和24年に書家の植村和堂によって創設された書道会です。清和書道会HPはこちら

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