2018-07

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悩ましき漢字かな交じり書

秋に開催される清和書道展の作品〆切が8月末と迫ってきました。
現在、会員の皆さんは作品作りに熱心に取り組んでいらっしゃいます。
先日6月21日にも、作品作りの勉強会が開催されました。

201506勉強会

清和は仮名書道を専門としていますが、今年は漢字かな交じり書の作品も展示しようという初の試みが行われる予定です。
書道人口が減少しつつある現代、時代に合ったやり方を模索したいという会長の思いから、「仮名の美しさを活かした清和独自の漢字なか交じり書の作品を作ってみませんか」と、会員の方たちに提案したのがきっかけです。

前回の練成会で披露された、清和の会員の方による漢字かな交じり書
2015清和近代詩文1

2015清和近代詩文2

漢字かな交じり書(調和体、近代詩文書、現代詩文書など色々な名称があります)とは、戦後に発展した新しい書表現で、現代の言葉を現代の書として表現したものです。

現代に生きる自分たちの言葉で、
誰にでも読める書表現を用いて、
感動を呼ぶ作品を生む―。


頭では理解したようなつもりになっていても、実際に作品にしようとすると、とてつもなく難しいテーマです。。。

先日、出光美術館の学芸員、笹嶋忠幸先生による「書表現と言葉」というテーマの講演会を聞く機会があったのですが、そこで先生は、

前衛絵画なら、人は「わからない」と言って簡単に通り過ぎるが、書の場合、内容が読めると読もうとする。
そして、内容に頼りすぎると、不器用な作品でもOKになってしまう。
読めることは果たしてプラスアルファになっているか?


というような疑問を投げかけていらっしゃいました。

前回のブログでも少しご紹介しましたが、6月14日の清和書道会総会後に行われた「漢字かな交じり書」の講演会にて、辻元大雲先生は、

漢字かな交じり書とは、「読める」+「感動をもたらす」書。
感動をもたらす書とは、書く人と見る人が感動を共有できる作品。
意味を超えた世界、言葉に秘められた世界、心の世界を共有できる表現が感動を呼ぶ。


とおっしゃっていました。

辻本先生の作品↓言葉ではうまく言えないけれども、好きな絵画や音楽に触れた時と同じように、私にとっては「なんかすごくいい!」と率直に心に訴えかけてくる作品です。
辻元先生作品10

例えば古典的な仮名作品だったたら、たとえ読めなくとも、流麗な文字の流れ、余白の美、料紙の美しさなどで魅せますが、
漢字かな交じり書は、それにプラスアルファで「誰にでも読めるその内容」が鑑賞時のポイントに加わるのだな、ふむふむ。

……(-_-;)

しかし実際に作品にするとなると、どうしたらよいのかさっぱり分からないのが正直なところ。

自分が感動した詩や名言を文字にしてみても、下手くそであればあるほど安っぽくなるのは目に見えているし、そもそも内容メインで感動させるなら活字と大差なくなってしまうような気がします。

「近代詩文書は、正直、上手・下手は見てもよくわかりません。でも、”トレーニングした字か?その成果を工夫しているか?書き込んでいるか?”で、なんとなく良し悪しがわかるものなんですよね」
と笹嶋先生。

「心の世界を共有できる世界」を書で表現するとなると、相当の技量が要求されるは間違いなく、書歴2年半の自分はどうがんばってみても、よくトイレに飾ってあるカレンダーにある標語のようになってしまう気がします。

標語カレンダー

「読める」+(その内容オンリーでなく、書表現をプラスして)「感動を呼ぶ」=漢字かな交じり書

どうしたらよいものか、悩ましい限りです。

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