2018-06

万葉仮名

平安時代の物語文学や古筆切の研究を専門にしていらっしゃる、中央大学の池田和臣教授のレクチャーを聞いてきました。
テーマは、「万葉仮名について」です。

日本にまだ文字がない時代、中国から輸入してきた漢字を一音一音にあてはめて使われていたのが万葉仮名です。
漢字には意味も含まれていますが、万葉仮名に使われる漢字は、意味は無視して音のみが重視されます。

例えば、、、

くらげ→久羅下

私は漢字が苦手です(-_-;)
書道の漢字が苦手とか、そういうハイレベルな問題ではなく、普段の読み書きでの漢字レベルが、正直言ってかなり低いです。
現代で使われている漢字もかなりあやういのに、万葉仮名なんて、私にとっては宇宙語以外の何ものでもありません。

でも、仮名(仮名も私にとっては宇宙語ですが)を勉強していると避けられない万葉仮名。
訳も分からずに臨書していると苦痛ですが、そもそも日本語文字の基本になったものの由来や歴史を知ると、断然わくわく感がアップする気がします。

そして、現役教授や学芸員の方たちのレクチャーが面白いのは、まさに最先端の研究を知ることができるところ。
バイオやITなどの研究は日々進化しているいうのは実感しやすいですが、こういう古典研究も日々進化・変化していて、同じところには留まっていないということを教えてくれます。

例えば、万葉集では、漢文的表記と、万葉仮名表記の2種類あります。

漢文的
「天地開闢」→あめつちのひらけしとき

万葉仮名
「由吉乃宇倍尓」→ゆきのうへに

文字は中国から入ってきたので、当然中国の影響を受け、漢文表記から、万葉仮名表記、仮名表記へと変化していったとずっと考えられていましたが、最近の発見で、実は漢文表記より、万葉仮名表記の方がもっと前より使われてきたということが分かったとのこと。

万葉集に使われていたから万葉仮名と言われていますが、万葉集より前の時代にすでに万葉仮名は使われていたそうで、それが分かったのはごく最近とのことでした。

2006年に発見された歌木簡
歌木簡

同様に、

万葉仮名→草仮名(万葉仮名が草書体に書き崩された形)→仮名

と、仮名文字は徐々に発展していったというのが通説ですが、どうもそれほど単純なものではなさそうだのこと。。。
教授はこれを生物学の突然変異とからめて、実に面白い切り口でお話されていました。

万葉仮名一覧

どんなことにもあてはまりますが、今まで当たり前と思っていたことが実は違うと分かった瞬間はドキドキします。

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